REPORT

レポート

2024.08.02

【レポート】「PEACEFUL PARK 2024 for 能登 -supported by NTT docomo-」1万4000人を動員し能登を支援

令和6年能登半島地震の被災地復興支援を掲げたイベント『PEACEFUL PARK 2024 for 能登 -supported by NTT docomo-』が7月6日、7日の2日間、石川県産業展示館で開催された。イベントにはMISIAをはじめ、世代、ジャンルを超えたアーティストが数多く出演。被災地復興への強い思いを込めたステージが繰り広げられた。

7月6日(土)、金沢の天気は曇り。心配された雨も小降り程度で、過ごしやすい気候だ。会場の石川県産業展示館4号館の前には、県内のグルメが楽しめる「PEACEFUL TABLE 2024 for 能登 by 北陸チャリティーレストラン」、輪島塗、織物など地元の企業による「応援消費マルシェ supported by NTT docomo」が設置され、早めに到着した観客がゆったりと楽しんでいる。まるでフェスのような雰囲気だ。

「PEACEFUL TABLE 2024 for 能登 by 北陸チャリティーレストラン」は、NPO法人北陸チャリティーレストランの協力のもとで開催された食イベント。「奥能登ビール 日本海倶楽部」(クラフトビール)、「能登の自然派食堂 ひのともり」(炭焼きの肉と野菜)など、能登地方を含む石川県内各所で活躍するシェフ達や酒造メイカーなどによる、地域色豊かなグルメを味わうことができた。被災して店舗での営業ができないシェフも参加していたが、この日のためにメニューを用意し、観客と笑顔で触れ合っていた。

「応援消費マルシェ supported by NTT docomo」では、被災地域の産品を販売。

伝統工芸輪島塗 加藤漆器店(輪島市)、畑中塗箸店(輪島市)など、特に被害が甚大だった地域の事業者が、伝統の工芸品から地元名産のお菓子、特産の海産物などさまざまな商品をマルシェ形式で販売した。北陸の美食や名品に触れられたことも、『PEACEFUL PARK 2024 for 能登』の大きな意義につながっていたと思う。

また、会場でもアナウンスされていた「d払い」「dポイント」によるオンラインでの募金活動は、ライブ後も8月31日まで行われている。この募金は、被災地域の復興・活性化のために「石川県令和6年能登半島地震災害義援金」に寄付される。

【LIVE】

(1日目/7月6日)

初日(7月6日)の出演者は、MISIA、藤井フミヤ、GLAY、緑黄色社会、Leola、Little Black Dress、Rockon Social Club、NARITA THOMAS SIMPSON、美 少年。

オープニングアクトのQUMANOMIが豊かなハーモニーを響かせたあと、スクリーンに映されたのは、明石家さんまのサプライズVTR。能登の名物“のどぐろ”の被り物を被ったさんまは「北陸の皆さんの元気を出すためにこのイベントが開催されます」「そして私が、冒頭で今から開会宣言みたいなことをやらせてもらいます」と説明。「それではチャリティースタートです!」と高らかにイベントの開幕を宣言した。

さらに能登の美しい風景をモチーフにした映像が映し出され、MISIAがステージ中央から登場。最初に披露されたのは、新曲「フルール・ドゥ・ラ・パシオン」(日本テレビ系2024アスリート応援ソング)。壮大なスケール感とプリミティブなビートが共存したサウンド、躍動感あふれるボーカルによって会場のテンションを引き上げた。2人の女性ダンサーを伴ったパフォーマンスも素晴らしい。

Photo by Santin Aki

MISIA

 

「『PEACEFUL PARK 2024 for 能登 -supported by NTT docomo-』へようこそ!能登復興支援ライブへたくさんの方々が集まっていただきました。本当にありがとうございます。そして今夜は素晴らしいアーティストの方々もここに集っていただきました。熱い思い、温かい思いがここに溢れています。今夜は能登支援ライブ、思い切り盛り上がっていきましょう!」と挨拶すると、客席から大きな拍手と歓声が沸き上がった。

「思い合うこと、助け合うことは、きっと未来への大きな希望になると思います。次の曲は、祈りと思いを込めて」という言葉に導かれたのは、「希望のうた」。壮大なメロディ、〈Hope is all we need/Love you all indeed〉というフレーズが響き合い、大きな感動へと結びつく。力強いホーンセクション、神聖なイメージをもたらすコーラス隊の歌唱も心に残った。

 

続いてはLittle Black Dress。シティポップ、ブラックコンテンポラリーのテイストを感じさせる「マロニエの花」を歌い上げ、心地よく、切ないグルーヴを生み出した。「祈りを込めて、今日は楽しみましょう!」と笑顔で語り掛けた後は、NARITA THOMAS SIMPSONのステージへ。力強いバンドサウンドと〈僕たちは今でも夢見る冒険家〉というラインが互いを高め合う「冒険者たちのうた」、「能登のみなさんの1日も早い復興を願っています。僕たちの新しい曲で、ここから花火を打ち上げたいと思います」(寺岡呼人)というコメントからはじまった「花火と君」を演奏。Little Black Dressもアコギとコーラスで参加し、瑞々しい歌声を響かせた。

Photo by Junichi Itabashi

Little Black Dress

 

Photo by Santin Aki

NARITA THOMAS SIMPSON

 

女性シンガーLeolaは、アコギの弾き語りによる「Let it fly」。彼女の故郷である熊本の震災(平成28年熊本地震)をきっかけに生まれた楽曲を通し、“大切な人への思いを後悔のないように伝えてほしい”というメッセージを手渡した。

Photo by Santin Aki

Leola

 

続いて緑黄色社会のアクト。「昨日、こっちに来ました。美味しい料理を食べて、有名なお菓子を買って、すごくいい場所だなと感じたし、何よりも人が優しくて、明るくて、強くて。だからこそ、私たちはみなさんと手を重ねていたい。今日は精一杯、私たちの音楽を届けます」(長屋晴子)という心のこもったMCから、ヒット曲「花になって」を放つ。代表曲「Mela!」では〈能登のみんなのヒーローになりたいのさ〉と歌詞を変えて歌う場面も。高揚感に溢れたサウンドも相まって、心地よい一体感を生み出してみせた。

Photo by Santin Aki

緑黄色社会 

 

ここで日本テレビアナウンサーの忽滑谷こころが登場。MISIA、藤井フミヤ、Rockon Social Club、GLAYを呼び込み、音楽番組『THE MUSIC DAY 2024』(日本テレビ系)の生中継へ。「みんなで能登への熱い思いを届けましょうね!」(MISIA)、「まだ能登には大変な思いをしている人がたくさんいるので、我々Rockon Social ClubとMISIA、そして会場のみなさんと一緒にパワーを届けたいと思っています」(岡本健一)と言葉を交わした後、ラグビーワールドカップ2023フランス大会のNHKラグビーテーマソング「傷だらけの王者」(MISIA×Rockon Social Club)。パワフルなバンドサウンドとボーカルが力強く響き、前向きなパワーを放った。さらに藤井、MISIAのコラボによる「夜明けのブレス」(チェッカーズ)。〈君のことを守りたい/そのすべてを守りたい〉というフレーズは、このイベントの趣旨とも合致していたと思う。それを全国の視聴者に届けられたことも大きな意義だろう。

Photo by Santin Aki

Rockon Social Club / MISIA

 

Photo by Junichi Itabashi

藤井フミヤ

中継が終わった後も、ステージでは藤井フミヤとMISIAの共演が続く。名曲「TRUE LOVE」「白い雲のように」で2人が声を重ねるシーンも、このイベントの大きなハイライトだったと思う。

Photo by Santin Aki

藤井フミヤ / MISIA

美 少年が元気よく現れると、会場の空気は一変。パフォーマンスされたのは、「Happiness」「BANG! BANG! バカンス!」、そしてオリジナル曲「虹の中で」のメドレー。さらに〈世界は愛に溢れている〉という歌詞が印象的な「Sing it」にはMISIAも参加。ソウルフルなボーカルを高らかに響かせ、美 少年メンバーとともに華やかなステージが繰り広げられた。

Photo by Santin Aki

美 少年

 

Photo by Santin Aki

美 少年 / MISIA

 

続くRockon Social Clubはロックバンドとしての魅力を存分に発揮した。リリースされたばかりの新曲「ポイントちょーだい」は、鋭利なギターサウンド、力強い管楽器が絡み合うグルーヴィーなロックチューン。〈闘え!〉とオーディエンスを鼓舞する「ザ・ファイター」では〈Fight!Fight!〉の大合唱が発生した。そして「Rolling Thunder Baby」では、長年GLAYのサポートドラムをつとめるToshi Nagaiが呼び込まれ、青山英樹(Dr)とのツインドラムで演奏。大迫力のロックサウンドが炸裂した。

Photo by Santin Aki

Rockon Social Club

 

「こんなに幸せなイベントなので、1曲、ジョイントしたいと思います。次にお呼びするバンドは、去年、男闘呼組のライブに何度も来てくれて。つい最近、NARITA THOMAS SIMPSONとも共演してくれました」(寺岡呼人)

そう紹介されたのは、今年30周年を迎えたGLAY。「まさかこうやって一緒にステージに立てるとは。光栄です!」(TERU)という言葉から始まったのは、GLAYの「誘惑」。2つのバンドが重なり合う超ダイナミックなサウンド、強いエモーションを込めたボーカルによって、観客のテンションは頂点に達した。

Photo by Santin Aki

GLAY / Rockon Social Club

「石川にお住いの方もいらっしゃるでしょうし、“石川を元気にしたい”という思いで他の県から来られた方もいると思います。今ここでみんなの声を空に響かせて、一緒にこの思いを届けましょう」(TERU)。観客全員を一つにするMCの後は、「SOUL LOVE」。そして、「HOWEVER」へ。イントロが始まった瞬間に歓声が沸き、メンバー全員が一つ一つのフレーズに気持ちを込める。この曲がもたらした一体感と感動は、すべての観客の心に刻まれたはずだ。

Photo by Santin Aki

GLAY

 

イベントの初日はいよいよ終盤。再びMISIAが登場すると、TERUが「ちょっとお時間もらっていいですか?」と「Happy Birthday to You」をサプライズ歌唱。7月7日が誕生日のMISIAへの1日早いバースデープレゼントに、会場は祝福ムードに包まれた。GLAYとMISIAが届けたのは、TERUが作詞・作曲を手がけた力強い応援歌「YOUR SONG feat.MISIA」。〈昨日の自分を超えて行け未来を切り開け!〉とポジティブなメッセージが会場全体に広がった。

ラストの楽曲は「I’m in Love」(GLAY)。エンディングでは出演者全員が登場し、〈I’m in Love〉をシンガロング。MISIAは「本当に素晴らしい1日でした。このイベントをきっかけにして、能登のみなさんに思いを寄せていただけたらと思います」と訴えた。最後に全出演者、観客が一緒に「PEACEFUL PARK!」と叫び、イベント初日は幕を閉じた。

Photo by Junichi Itabashi

 

(2日目/7月7日)

『PEACEFUL PARK 2024 for 能登 -supported by NTT docomo-』2日目(7月7日)。この日、金沢の最高気温は35度。開演前に会場前で開催されていた「PEACEFUL TABLE 2024 for 能登 by 北陸チャリティーレストラン」の飲食エリア内ではビールを楽しんでいる観客も多く見かけられ、前日以上に開放的なムードだ。

【LIVE】
(2日目/7月7日)

2日目の出演は、MISIA、久保田利伸、氣志團、元ちとせ、Little Glee Monster、今市隆二、岩田剛典、THE RAMPAGE、EXIT、Little Black Dress、JO1、FRUITS ZIPPER、NARITA THOMAS SIMPSON。バンド、アイドル、ダンスボーカルグループからお笑いまで、ジャンルを超えたアーティストによる個性溢れるステージが繰り広げられた。

オープニングアクトは、漫才コンビのサンタモニカ。明石家さんまの開幕宣言、そして、NARITA THOMAS SIMPSON、Little Black Dressの演奏の後、元ちとせがステージへ。1曲目は2002年のデビュー曲「ワダツミの木」。レゲエを取り入れたサウンド、奄美民謡をルーツに持つ歌声が共鳴し、一瞬にして観客を惹きつけた。

「南の島、奄美大島からやってきました、元ちとせと申します。南の島のみなさんも能登の復興を心から祈っています。その思いを代表して、この場に来ました」というMCの後、MISIAが呼び込まれる。披露されたのは、アメリカのフォーク歌手ピート・シーガーの反戦歌に日本語詞を付けた「腰まで泥まみれ」。平和への祈りが込められた2人の歌声はまさに圧巻だった。

Photo by Junichi Itabashi

元ちとせ / MISIA

 

ここからボーイズグループ、アイドルの時間帯。登場した瞬間に大きな歓声が起きたのは、JO1。軽快なダンスチューン「Love seeker」で会場の熱気をさらに引き上げてみせた。「JO1は石川県には“2度目まして”。みなさんに少しでも笑顔になってほしくて歌詞を作った曲を一緒に歌いましょう!」と紹介されたのは、「NEWSmile」。〈さあ 笑って/それだけできっと輝く〉というフレーズを解放的なメロディに乗せ、チアフルな空間を生み出す。ステージの両端まで移動し、観客と積極的にコミュニケーションを取る姿も印象的だった。

Photo by Santin Aki

JO1

 

続いては7人組女性アイドルグループFRUITS ZIPPER。4月にリリースされた1stアルバムの表題曲「NEW KAWAII」、そして、代表曲「わたしの一番かわいいところ」を元気いっぱいにパフォーマンスし、キュートな存在感をアピール。女性客からも「かわいい!」という歓声が飛び交った。

Photo by Santin Aki

FRUITS ZIPPER

 

この日はLDHのアーティストも出演。先陣を切ったのは、岩田剛典。メロウにしてグルーヴィーな「Paradise」、ハートウォームなラブソング「Only One For Me」が披露され、オーディエンスも気持ちよさそうに体を揺らす。「復興支援のイベントに出演させていただくのは初めて。歌とパフォーマンスの力を信じて、北陸のみなさんにパワーを届けられるようにがんばりたいと思います!」というMCに導かれたのは「MVP」。サングラスをかけた岩田のパフォーマンスに観客は狂喜乱舞だ。

Photo by Tariq

 

岩田からのバトンを受けとったTHE RAMPAGEはLDHの伝統を引き継ぐ「24karats GOLD GENESIS」、そしてヒップホップとR&Bを融合した「100degrees」を披露。RIKU、川村壱馬、吉野北人の3ボーカルが個性をぶつけ合い、パフォーマー全員のソロダンスも披露されるなど、グループとしての強みを存分に発揮した。

Photo by Eri Fujimoto

THE RAMPAGE

 

そして今市隆二のアクトへ。まずはシックなトラックとなめらかな歌声が共存す「RHAPSODY」。さらに〈だから今すぐ/TAKE YOU BACK〉で客席を指さすパフォーマンスが印象的な「TUXEDO」によって観客を魅了した。「音楽やエンタメの力を自分自身が信じて、思いを届けたいと思います」というMCから「REALLY LOVE」へ。“やりたことに向き合う、そして、人生を楽しむ”というメッセージを軽やかに響かせた。

Photo by Honami Kawai

今市隆二

 

ここで登場したのは、お笑いコンビEXIT。「LDHのお笑い部門から来てます」「能登ブチ上げに来ました!」というツカミから始まり、「最近、流行ってる曲の歌詞が刺さってこないんですよ」(兼近大樹)「音楽イベントで言うことじゃない!」(りんたろー。)からはじまるネタで客席を沸かした。

Photo by Junichi Itabashi

EXIT

 

イベントの後半はLittle Glee Monsterから。「世界はあなたに笑いかけている」による技術の高さと明るい解放感を併せ持ったボーカル/ハーモニー、<ほら笑って>〈きっかけは きっとどんな時間も溢れてる〉というポジティブな思いを乗せたリリックが一つになり、観客も自然と笑顔になっていく。「石川県は以前からツアーなので来させてもらっていて。メンバーがこの6人になってもここに来られたことをうれしく思っています」(MAYU)と挨拶し、「Join Us!」へ。〈今日も世界は愛で回って〉というメッセージを放ち、会場を温かい一体感で包み込んだ。

Photo by Junichi Itabashi

Little Glee Monster

 

バイクのエンジン音、ドラムソロから始まったのは、氣志團のステージだ。爆音ドラムが響き渡るなかメンバーが登場し、「俺達には土曜日しかない」を放つ。さらに〈愛じゃこの国を救えないなんで/デタラメなんだぜ〉というフレーズを熱唱する「スィンギン・ニッポン」。「千葉県から来ました。LDH所属、氣志團from EXILE TRIBEです!ヨロシク!」とブチかました綾小路翔。

「今年が始まった瞬間に大変なことが起きて、あっという間に半年が経ってしまって。何ができるかいっぱい考えてみたけど、俺たちは俺たちができることをやるしかねえんじゃないかって。今日は最高の歌が歌える人、最高のダンスが出来る人、最高のお笑いが出来る人、最高の楽器演奏が出来る人が大集結してます!」と語り掛けた後はもちろん「One Night Carnival」だ。

Photo by Santin Aki

氣志團

 

イベントはついにクライマックスへと突入。ステージに姿を見せたのは、日本のR&Bを牽引し続ける久保田利伸だ。ソウルフルな歌声で「ささの葉はさらさら~」(「たなばたさま」)を歌い上げ、「金沢に集うBeautiful People」「能登に思いを寄せるBeautiful People」というラインを奏でた。さらに観客とコール&レスポンスを行い、「そろそろ歌わないと(笑)」という言葉からはじまったのは「LA・LA・LA LOVE SONG」。MISIAも呼び込まれ、奥深いグルーヴをたたえたボーカルを高らかに響かせた。

Photo by Santin Aki

久保田利伸

 

「以前ニューヨークで、日本の放送を見ていて、ドラマの主題歌として流れてきた曲がありました。特別な今日は、その曲をどうしても歌いたい」(久保田)と紹介されたのは、ソウルテイストのバラード「名前のない空を見上げて」(MISIA)。R&Bをルーツに持つ2人の共演に、観客のテンションも最高潮だ。続く「LOVE RAIN ~恋の雨~」には、JO1の河野純喜、與那城奨が参加。大先輩の胸を借り、伸び伸びとしたボーカルを響かせる2人の姿も心に残った。

Photo by Santin Aki

久保田利伸 / JO1

 

イベントの締めくくりは、MISIAのステージ。まずは「アイノカタチ」。深く、温かく、優しい愛を描いた楽曲をゆったりと歌い上げた。

「今日はみなさん『PEACEFUL PARK 2024 for 能登』に来てくださって、本当にありがとうございます!この会場に能登を思う気持ちが溢れているなと思いました。次の曲でもっともっと歌い合ったり、思い合ったりできたらいいなって思ってます」。

感謝を込めたMCに導かれたのは、THE RAMAPGEとともに披露された「つつみ込むように…」。美しいホイッスルボイスからはじまり、「能登の声、聴かせて!」というシャウトによって会場の一体感はさらに強まっていく。バンドのグルーヴ、メロディラインを身体的に表現するTHE RAMPAGEのパフォーマンス、そして、エンディングにおけるMISIAの強烈なロングトーンにも心を奪われた。

Photo by Santin Aki

MISIA / THE RAMPAGE

 

さらにGLAYのTERU、TAKUROが初日に続いてサプライズで登場。「YOUR SONG」をセッションし、軽快なサウンドと前向きな歌声を響かせる。“きっとやれる。自分を信じて”というメッセージは、すべてのオーディエンスの胸に強く刻まれたはずだ。

「最高!音楽って素晴らしい!」。万感の思いを込めたシャウトから始まったのは「あなたにスマイル:)」。Little Glee Monsterもコーラスとして参加し、美しく、力強いハーモニー/ボーカルで彩りを加えた。エンディングでは出演者全員がステージに上がり、〈あなたにsmile いつまでもsmile 届けようsmile, smile, smile〉をリフレイン。会場全体に豊かな感動が広がっていった。

Photo by Junichi Itabashi

MISIA / Little Glee Monster

 

ここで久保田利伸を中心に「Happy birthday to you」を合唱(7月7日はMISIAの誕生日)。「こんなに豪華なプレゼント、本当にありがとうございます!」と感謝を伝えたMISIAは、続けてこんな言葉を重ねた。

「誕生日だからこそ、周りの人が幸せになるように、誰かのためにその日を使うという“バースデーチャリティー”というものがあります。そういう意味でも、今日は最高の誕生日になりました。能登の方々、まだまだ大変な生活を送っている方が多いので、心を寄せていけたらと思います」

最後は前日と同様、全員でピースサインを掲げながら、「PEACEFUL」「PARK!」のコール&レスポンス。笑顔が広がるなか、『PEACEFUL PARK 2024 for 能登 -supported by NTT docomo-』はエンディングを迎えた。

 

Photo by Kazumi Kiuchi

 

【PEACEFUL PARK 募金 for 令和6年能登半島地震】

PEACEFUL PARK募金特設サイトにて、「d払い」募金、および「dポイント」募金で受付中。
いただいた募金は「石川県令和6年能登半島地震災害義援金」に寄付いたします。
※「d払い」、「dポイント」は株式会社NTTドコモの登録商標です。

【PEACEFUL TABLE 出店店舗】

▪︎一本杉 川嶋×MAKINONCÎ=KAWASHIMANCÎ(七尾市/金沢市)
▪︎奥能登ビール 日本海倶楽部(能登町)
▪︎潮騒レストラン×レ・トネルぶどうの森(珠洲市/金沢市)
▪︎nosorato by ひらみゆき農園(能登町)
▪︎PÂTISSERIE SUCRE PLAGE ×remref(志賀町/金沢市)
▪︎ひのともり(七尾市)
▪︎Fiorichiari(七尾市)
▪︎ラ・クロシェット×レディバードキッチン×エピス×御料理 吾・いち(羽咋市/中能登町/七尾市/中能登町)
▪︎ラトリエ ドゥ ノト with 輪島セントラルキッチン(輪島市)
▪︎Restaurant Blossom(七尾市)
▪︎Auberge”eaufeu”(小松市)
▪︎comer with HOTDOGGY(金沢市/東京都)
▪︎酒屋 彌三郎(金沢市)
▪︎旅する料理(金沢市)
▪︎FIL D’OR_PES(金沢市)
▪︎Les mailles(金沢市)
▪︎北陸チャリティーレストラン(金沢市/七尾市)

【応援消費マルシェ supported by NTT docomo 出店店舗】

▪︎伝統工芸輪島塗 加藤漆器店(輪島市)
▪︎畑中塗箸店(輪島市)
▪︎天然素材工房 せん(輪島市)
▪︎ねぶた温泉 海游 能登の庄(輪島市)
▪︎株式会社奥能登塩田村(珠洲市)
▪︎みなくち農園 / (珠洲市)
▪︎丸井織物(中能登町)
▪︎杉森菓子舗(七尾市)
▪︎加賀屋(七尾市)
▪︎株式会社三辻商店(輪島市)
▪︎一般社団法人のと島クラシカタ研究所(七尾市)
▪︎谷川醸造(輪島市)
▪︎アンデルセン(輪島市)
▪︎道下商店(輪島市)
▪︎漆の店 たけはら(輪島市)
▪︎隆城水産(輪島市)
▪︎革仕事のお店 tasola(七尾市)
▪︎「えちゃけ」編集部(輪島市)

オフィシャルライブグッズ&石川県産品コラボグッズ

 

文:森朋之、PEACEFUL PARK実行委員会
写真:Junichi Itabashi、Santin Aki、Kazumi Kiuchi

本イベントに関するお問い合わせ先

info@peacefulpark.jp

 

PEACEFUL PARK 実行委員会
Copyright © 2023 PEACEFUL PARK All Rights Reserved.

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